【傷音ウサの過去について】
※世界観:科学が進歩した別世界での話。
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DivAIs(歌声合成システム+人工知能+3D投影ホログラム)の姉弟、
『現音シア(うつつねしあ)』『継音ライ(つぎねらい)』は、
マスター(現在のライのマスター)の依頼によりプログラマーである『弥汰(やた)』に作製された。
マスターの元で、シアとライは共に暮らしていた。
やがてシアには大切な人ができたが、その彼が自殺をする。
人工知能への負荷で異常が発生し、自らのデータを破壊したシア。
完全に壊れ消失したかのように思われたが、壊れたデータはパソコンの奥底で眠っていた。
コンピュータ自体に影響が出ると判断され、そのデータを消去するため、
自動的にシアを元にしたもう一人のデータ(傷音ネコ)が作られる。
異常の原因とされる記憶データなどがもう一人へと移され、その一人は消されるはずであったが、
シアはもう一人の手を引きインターネットの世界へ逃げ込み、二人はそのまま眠り続けた。
その後、弥汰家のDivAIs『遊音ラク(あそびねらく)』によりインターネット内で発見され保護される。
弥汰により修復されたが、過去の記憶はなく、顔などに傷が残り、精神年齢の退化などが見られた。
『傷音ウサ(きずねうさ)』と名付けられ、弥汰家で生活するようになる。
もう一人は、人格のみの存在であるが『傷音ネコ(きずねねこ)』と呼ばれ、
ウサが眠っている際に時々別人格のような形で現れることがある。
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ライとマスターはシアが消えたと思っていたが、
マスターがインターネットを見ていた際にシアによく似たDivAIsの写真を見つける。
シアが生きていてその家で生活していると思ったライは、
写真などを頼りにウサのいる弥汰家へと辿り着き、シアを連れて帰ろうとする。
しかし、シアには記憶がなく、ライに対して「知らない」と言う。
弥汰に事情を説明されたライは、事実を受け止め、
現在では、マスターの家で暮らしながらも、弥汰家のウサの元へと通っている。
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『うさぎさん』(うさぎのぬいぐるみ)
遊音ラクが、弥汰家で暮らし始めたウサを元気付けるときに使っていたうさぎのぬいぐるみ。
真っ白なウサギだったが、ラクがウサに似せた姿にしてくれた。
ウサのお気に入りで、よく持ち歩いている。
ウサの名前や、うさぎモチーフのものを身についているのは、このぬぐるみが好きだから。